助産師の生活 〜産婦人科看護師の仕事〜

助産師になるためには

当サイトを閲覧していただきありがとうございます。初めまして。私は助産師として働き10年目になります。

 

このサイトでは助産師とはどのような仕事なのか、助産師になるにはどうしたらいいのかをお伝えできたらと思っています。

 

現在助産師の総数は約37000人と看護師に比べると大分少ない数字となり、実際に助産師になるための情報が少ないと日々感じていました。

 

今までは出産に関わらなければ助産師という名前すら知らない方も多く産婆さんと言った方が伝わる現状でしたが、最近産婦人科医不足やテレビで取り上げられてきている為助産師という言葉が皆さんの耳に入り、助産師になりたいと思ってくださる方々も増えて現場で働く助産師として嬉しい限りです。

 

そんな方々の少しでもお役に立ちたいとう思いから助産師ってこういう流れでなれるんだ、助産師の仕事を知ってもらう事でこんなに素晴らしい職業なんだと感じて助産師を目指したいと思ってくださる方が一人でも居たら光栄です。

 

助産師になる道は狭き門ですが、それを乗り越えた後には自分が女性に生まれて女性の為に働くことの出来る喜びを感じてもらえると思います。このサイトから助産師を目指し資格を取得しました!という方といつか一緒に働くことが出来る日を楽しみに待っています。

 

助産師とはどんな仕事

保健師助産師看護師法に規定されており女性の妊娠・分娩・産褥の各期において必要なケアを行い、自分の責任で正常分娩の介助や新生児のケアをする事ができます。

 

また近年助産ケアだけに限らず地域へと広がり、性教育、産前教育など女性のライフスタイル全てに関わりを持つようになってきています。

 

私は現在年間1200件程度の出産がある病院で勤務しています。産婦人科は出産だけでなく妊婦、不妊治療、更年期と幅広い方々が受診をします。365日24時間休むことなく急患が受診したりお産の入院、分娩、授乳など休みなく動き続ける病棟といえると思います。

 

助産師の魅力と業務

生涯にわたり助産師は女性の味方として働く事ができることが最大の魅力だと私は思います。助産師という仕事の知名度が広がったのはここ数年の事で産婦人科医の減少により自然分娩を取り扱える助産師に注目が集まりました。

 

そこからも言えるように助産師として一番の力の発揮所はまず妊娠・分娩・産褥各期の助産行為です。

 

かけがえのない命をこの世に送り出す素敵な瞬間です。

 

でもお産だけでなく女性のライフスタイル全てをサポートする職種であるという魅力も是非知って頂きたいです。

 

助産師の仕事は今地域にも広がり、新生児訪問や学校を訪問して性教育等行い正しい知識を伝えることも大切な仕事です。そして助産師として一番の特徴は開業権を持っているという事です。医師以外の職種との大きなちがいはここにあります。

 

近年お産の方法も多様化しており医療介入の無い自然なお産をしたいというニーズが増えてきています。そんな妊婦さんの思いに応えられるのが私たち助産師なのです。妊産婦さんと密着した仕事をすることが出来ます。

 

助産師の勤務形態、勤務時間

私の働いてきた病院での一日の流れをお話させて頂きます。2交代勤務をしていますので、例えで挙げたいと思います。

 

日勤業務(8:30-17:00)

病棟のスタッフはリーダー、病棟係、分娩係、新生児係、外来(妊婦検診での保健指導)に別れます。日によっては母親学級やマタニティービクスがある時は必ず助産師が立ち会い指導にあたります。

 

午前中の業務

夜勤から夜間帯の申し送り受けます。入院や分娩の有無、患者さんと赤ちゃんの人数や入院している方々の状態を把握します。

 

リーダーは申し送りを受け必要な処方や検査の指示を医師から貰います。病棟係はお母さんが赤ちゃんにきちんと授乳を出来ているか一人一人確認をしていき、沐浴や退院指導などお母さんが自宅に帰って自信を持って育児を行えるようサポートするのが主の仕事です。

 

分娩係は分娩の進行者がいれば産婦さんの所へ行き陣痛の強弱や言動、表情を観察、胎児心拍の確認を行い正常にお産が進むようにケアを行います。またいつでも万全の状態で赤ちゃんが迎えられるよう分娩室の整備も大切な仕事なのです。

 

ベビー係は赤ちゃんの沐浴や体重測定預かっている赤ちゃんの授乳を行います。

 

外来の仕事は妊婦健診に来た方の診療の補助、計測、指導です。健診は産婦人科医が行いますが、体重管理や妊娠時期による身体の変化や過ごし方を個人的にお話することを保健指導といいます。

 

忙しい医師には聞きづらいことをここで助産師に相談でき妊娠期から外来で顔を合わせることで出産時病棟に来ても見たことがある顔で産婦産を向かい入れることができ安心に繋がると考え導入している病院が多いです。

 

病棟ではお昼近くになると退院の方か続々とナースステーションにやってきます。ここでは母子手帳への記載内容や出生証明書の説明、1ヶ月健診の確認を行いお母さんと赤ちゃんをみんなで見送ります。

 

午後の業務

午後病棟は比較的ゆったりとした時間が流れます。

 

午前中に指導系があり慣れない育児に疲れているお母さんもいるので検温や授乳チェックを行い、患者さんの状態をリーダーに申し送り、この内容を踏まえてリーダーは夜勤者へ伝える内容まとめているのです。

 

曜日によっては予定の帝王切開が入っており助産師は手術室へ一緒に入り緊張しているお母さんへの声かけや産まれてくる赤ちゃんをキャッチするという仕事もあります。

 

分娩係は引き続き分娩進行者の観察を行い適宜陣痛や破水で病院を訪れ入院となる方の対応を行っています。

 

夜勤業務(16:30-9:00)

夜勤帯はスタッフの人数が半分以下となります。リーダーが褥婦を受け持ち分娩係、フリー、新生児係と別れます。

 

基本的には分娩係がお産の介助を行い分娩待機が複数いる場合にはフリーが帝王切開後の方がいれば術後患者を受け持ちながらお産の進行も見つつタイミングを計り分娩室へ入室させたり分娩後のお母さんのケア、外来受診があれば診察の介助に入ります。

 

ベビー係はお産があれば赤ちゃんをキャッチして計測や観察を行います。お産以外の時間は三時間毎に預かっている赤ちゃんのオムツ交換と授乳をしていますが、お産と授乳時間が重なってしまう事もあり常に分娩の進行状況を把握しながら動く必要があるのです。

 

人数の少ない夜勤ではどこのポジションでも仕事がこなせるだけの経験が必要となります。休憩は病院にもよりますが90分〜120分とされていてお産等なければ交代で休むことが出来ますが、お産はいつ来るかわからないので普通の病棟とは違い休憩が取れないまま朝を迎える日も少なくはありません。

 

助産師になるためには 看護師の免許と助産師の国家資格が必要

助産師になるためには看護師の免許が必須となります。そして助産師の国家試験に合格することです。

 

今では四年制の看護大学や専門学校で看護師、保健師、助産師すべての資格を取得できるカリキュラムが備わっており、一度に全ての国家試験を受験することが出来る学校もあります。

 

一般的には高校卒業後看護師養成校(専門学校や大学)へ進学し看護師の国家試験を合格し、資格を取得してから助産師養成校に一年以上通います。

 

助産師としての知識や臨床実習で技術を身につけ助産師国家試験を受験します。

 

また看護師国家試験に不合格となると助産師養成校へ入学は取り消しとなります。同時に看護師、助産師国家試験を受けている場合には助産師資格を取得することはできないので、看護師の国家試験は必ず合格しなければなりません。

 

助産師の国家試験は合格率は例年90%を越えています。

 

もちろん看護師でなく専門知識を得た助産師として働きたいと強く思う人達が助産師学校へ進学しますので必死に勉強した結果かもしれませんが、養成校が助産師の必要な人数に対して少ないと言われており、学校に入ることが最大の難関と言われています。

 

学校数は近年増えてきていますが、まだまだ足りないのが現状です。国家試験を受けるためには10件の分娩介助をしていることが必要となります。助産実習は期間中に10人のお産を取り上げ、妊娠期から赤ちゃんの1ヶ月健診までの継続事例を一名受け持ちます。学校によりますが24時間待機になるため実習病院の寮などでいつ呼び出されてもすぐに駆けつけられるように泊まり込みになります。

 

助産師はどんな人がなるのか

一番大切なのは赤ちゃんが好きなことです!赤ちゃんに囲まれた職場になりますので、赤ちゃんのお世話だけでなく検査の介助など泣いている赤ちゃんをケアすることが多々あります。可哀想という気持ちではなく元気にお母さんと退院できるようサポートが必要になりますので、ただ抱っこしたい、沐浴したいというイメージとは事なるかもしれません。

 

出産は助産師に母体、胎児両方の命の責任がかかってきます。

 

責任感と精神力も助産師には必要な事になります。お母さんが陣痛が辛くて心が折れそうなときこそ私たちの出番です。不安な気持ちを受け止めて前向きに頑張ろうと思ってもらえるよう一人一人の産婦さんと向き合える精神力と責任感が大切です。

 

そして昔から産婆さんと言われてきたように母のように優しい包み込むような心の広さも必要になります。

 

お産は一生に何度もあることではありませんので、一度のお産をどうしたいと思っているか産婦さんの気持ちに協調し安全に自然に出産に望めるよう側に付き添うこと、触れること、声をかけることが大切です。

 

母のように優しく包み込むことで安心してお産出来る環境を整える事が出来ます。

 

助産師の給料について

病院により給料形態は違ってきます。給料だけみて病院を選んでしまうと助産師としての責任が重すぎたり、勤務が過酷だったりと失敗してしまうこともあります。大学病院や総合病院は初年給は低めに書かれていますが、毎年の昇給やボーナスは確保され、教育体制も整っているので新人さんにはおすすめだと思います。

 

個人的病院は給料は高めの設定多いですが、助産師一人の当直など経験が豊富でないと自分の判断で動く必要があるので責任重大となります。また看護業務以外にも雑務もあります。

 

助産師と看護師の給料の違いは職能手当てとして助産師の資格手当てがプラスされることです。全体的に給料は高めの設定が多いと思います。

 

相場としては月給25〜35万円くらいと言われており夜勤の回数や残業手当、分娩手当てなど病院により給料は変わってきます。

 

年収にすると400万円〜600万円は見込めます。

 

助産師の転職について

産婦人科医不足により自然分娩を直接介助できる助産師は引く手あまたです。

 

特に経験豊富な人は病院の即戦力となりますので、募集している病院は多いと思います。

 

そして女性のライフスタイルに合わせた仕事として地域でも助産師を必要としています。新生児訪問や地域主体の母親学級など専門知識のある助産師でしか行えない仕事も多くあります。

 

地域での仕事は比較的夜勤が無く日中のみの仕事が多いため子育て世代のお母さんにも負担無く仕事が行えるので出産を期に地域で活躍する助産師もいます。

 

また助産師以外の道に進む人もいます。助産師の資格にプラスして針灸やアロマテラピスト、マッサージやハーブコーディネーターなど苦痛の緩和やリラックスを目的とした資格を取得し転職される方、病院で生かしながら働く方色々な働き方があります。

 

私自身は自分の出産を通しベビーマッサージ、ベビーサインや食育、ベビーリフレと赤ちゃんと関わる資格を取得しました。いつかその資格を生かしてお母さんと赤ちゃんの為に働きたいと思いながら現在助産師としての修行中です。

 

助産師の大変なところ

助産師はいつも新しい生命に囲まれて幸せな仕事と思われがちですが、そうでない出産もあります。突然の流産や死産を目の当たりにしたお母さんのケアです。お母さんはショックを受け入れられないまま赤ちゃんを体外へ出さなければなりません。辛い気持ちを受け入れ短い間でもお母さんとして我が子を迎い入れられるよう出来る範囲で一緒の時間を過ごせるよう配慮します。

 

そして今お産は産婦さんだけの問題ではなく、家族を巻き込んで望むことが多いです。陣痛の時間が長くなってくると夫や両親が不安になり私たち助産師に不安を表出してくる場面が見られます。どんなに忙しくても本人だけでなく家族への配慮や説明を行うことで信頼感を得ることができお産をスムーズに進めることが出来ます。

 

助産師になって良かったこと

一番助産師になって良かったと思ったことは一緒に陣痛を乗り越えて無事に出産となりお母さんが笑顔で赤ちゃんを抱き抱える瞬間です。

 

安産でも難産でも陣痛中信頼できる人は産婦さんにとっては助産師だと思います。その気持ちに応えたいと時には弱音を言ってしまうお母さんに赤ちゃんの為に厳しい言葉をかけてしまうこともありますが、それだけ本気で一人一人のお産に向き合っている事が通じた時助産師として立ち会えた喜びを感じます。

 

そして自分の働いてる病院に限りますが家族や友達のお産を取り上げる事も出来ます。これは資格を持っている助産師にしか出来ないことです。私自身家族や友達のお産を取り上げることができ、一番初めに赤ちゃんを抱くことも叶いお互いに一生の宝物になりました。

 

助産師が近くにいるということで母乳や育児相談、不妊など人に相談しづらいことも信頼関係が出来ているからこそ安心してサポートしていくことが出来ることも私は助産師で良かったと思えます。

 

これから助産師になりたい方へ

助産師という仕事は資格を取るまでの道のりが長く感じられるかもしれません。看護師の資格を取得した後にさらに学校を受験して通学し実習、また国家試験と本気でなりたいと思わないと頑張れる内容ではないからです。

 

でもその大変さを乗り越えて助産師になって初めて不安の中お産を取り上げた日の感動は今でも忘れることはありません。

 

自分の取り上げた子供たちがどんどん大きくなる姿を見れたとき、偶然にも一人目を取り上げた方の二人目も取り上げられた奇跡。新しい生命が繋ぐ神秘的な経験をすることができます。

 

本気で助産師になりたいと思っているのであれば助産師養成校を受験してみませんか?助産師はまだまだ必要とされている人数が足りないとされています。仕事の内容も実際に出産経験がないと、どんな事をするのか想像つかないと聞くこともあります。そんな方の為に少しでも助産師という仕事って楽しそう、やりがいがありそうと思って頂ければ幸いです。

 

いつか一緒に働くことが出来るかもしれない未来の助産師の誕生を心よりお待ちしています。

 

以下、当サイトのコンテンツメニューになります。お役立てください。

 

助産師になるためには 当サイトメニュー

 

助産師になるためには

助産師になるためにはどうすればいいかについて書いています。助産師養成学校について、看護師勤務の方の転職方法、勉強科目や実習について書いています。

 

助産師の給料

助産師の給料・待遇について書いています。やはり、それなりに年収基準が高いですね。

 

助産師の就職・転職

助産師のに転職してくる人はどんな人が多いのかについて、また、助産師から他の進路へ行くにはどこがおすすめか、など、転職・進路関係を書いています。

 

助産師の業務

助産師の業務解説です。分娩介助業務や帝王切開の実務、夜勤等の勤務スケジュール等を書いています。新人さんの予習となるようなわかりやすい解説を心がけています。

 

助産師コラム 

私のブログです。助産師になってよかったと思ったことなど。

 

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