分娩介助業務の基本、手順について

分娩介助業務の基本、手順について

前回は助産師になったらどんな仕事をするの?入職後の研修についてということで研修について取り上げてみました。

 

今回は分娩業務です。

 

助産師は正常分娩であれば自分の判断で分娩介助の出来る資格です。病院やクリニックでは医師の立ち会いの下分娩介助する事も多いですが、一人で診断アセスメントし準備から介助、医師やスタッフを呼ぶタイミングを考慮しながら進行具合を観察していきます。

 

出産は人それぞれ進み方は違います。例えば陣痛が起きてから3日がかりで出産する方もいれば陣痛開始から30分で産まれてしまう人、順調に進行していたのに突如状態が変化し緊急に帝王切開が必要になる場合と様々です。そこに対応出来るようになるにはどうしたら良いのかをお話していきたいと思います。

 

必要物品の確認を常に行う

自分が分娩の担当になった日は必ず一番に必要物品が揃っているかの確認を行いましょう。前回分娩室を使用した助産師が抜けているものがある可能性もありますが、一つの物品が足りないだけで母子の命に関わる事もあるかもしれません。自分の目で、手で触り確認する事が大切です。

 

もちろん物品がどこにあるのかわかっているのが前提のお話になりますので分娩の担当が付くまでに徹底的に分娩室の物品の場所を覚えていつでも準備できるよう心がけましょう。

 

分娩セット、ガウン、手袋、消毒液、臍帯血キット、吸引ビン、酸素セット、分娩監視装置、用紙、ベルト、インファントウォーマー、ナースコール、点滴台、輸液ポンプ、輸液、点滴採血セット、ストップウォッチ、ベビーキャッチ用セットなどがあります。

 

必要に応じ吸引分娩セットや鉗子分娩セットを緊急で準備する事もありますので場所の確認をしておくとスムーズに出すことが出来ます。

 

必要物品は準備するだけでなく、きちんと使用出来るか、電池はある等の動作確認をする事も大切なチェックの一つです。

 

分娩進行と看護のポイント

分娩の進行は四期に分かれています。

 

分娩第一期

陣痛が有効的に10分以内になってから子宮口全開大まで

 

第一期の看護

産婦さんにとってはこの時期が一番長くなります。気持ちが挫けてしまったり、疲労が強く思うように分娩が進まない方もいらっしゃいます。そこで助産師は精神的にも身体的にも支えていくケアが中心となります。

 

具体的には呼吸法の指導や補助動作を付き添い行い不安の除去を行います。最近では夫の立ち会い分娩が増えていますので、夫への声かけや指導も一緒に行い二人で乗り越えられる環境作りを提供する事も大切な私たちの役割です。

 

また食事や水分摂取不足、睡眠不足は分娩を遷延させる原因となりますので食べやすい食事の提供や購入の促し、家族の面会の調整を行い休息出来る時間作りをしています。

 

分娩第二期

子宮口全開大から児娩出まで

 

第二期の看護

ここにくると今度は産婦さんと共に赤ちゃんを迎える準備に入ります。必要物品が整っているかを確認し、分娩セットを開封して分娩介助の準備を行います。準備している間も分娩監視装置と産婦さんから目を出来るだけ離さず、声かけをしながら短時間で介助出来る準備を行い消毒をします。

 

今まで深呼吸を中心に呼吸法の指導をしていたのを怒責の指導へ変えて分娩体位の取り方、怒責のかけ方を説明し赤ちゃんに負担がかかりにくいよう有効的に怒責をかけていきます。途中必要に応じ導尿を行うこともあります。分娩進行具合を見ながら短息呼吸や怒責修了の声かけを行っていきましょう。

 

分娩第三期

児娩出から胎盤娩出まで

 

第三期の看護

胎盤娩出の手技と子宮収縮状態や出血の状態、一般状態の観察を行います。胎盤剥離徴候を確認して深呼吸の促しをし、胎盤を娩出させます。その後医師の精査とナートがありますのでその準備中介助をしながら産婦さんへの労いの声かけや気分不快の有無の確認をします。

 

分娩第四期

胎盤娩出から産後二時間値まで

 

第四期の看護

医師のナートが修了したら分娩セットの片付け、子宮収縮状態や出血状態の確認を行います。分娩後二時間は一般状態の変化に注意し急激な出血がある場合があるため分娩台の上で安静にしてもらう。

 

産まれた新生児の状態を確認して元気であれば夫と一緒に分娩室で面会や授乳をして早期母子接触を促します。分娩後一時間値、二時間値の観察を行い正常であれば病室へ帰室し分娩修了となります。

 

 

ここに上げた看護はほんの一部に過ぎません。皆さんは実習でこの過程を繰返し産婦さんに合わせたケアを行ってきていると思いますので、一件一件の分娩を大切に個人に合わせたケアをすることで分娩進行時間の短縮へ繋げることが出来ると思います。

 

分娩を一人で抱える責任は重いかもしれませんが、新人の頃に介助した分娩は今でも初心を思い出させてくれる大切な思い出です。

 

分娩は正常で終わるとは限りませんので、吸引分娩や鉗子分娩の医師との関わり方や分娩進行中に急変し緊急帝王切開になる場合の対応等もこのように看護のポイントを上げながら自分でイメージトレーニングしていると最初は周りの先輩が動いてくれますが、自然と身体が動くようになってきます。

 

まだまだ一人前までの道のりは遠いですが一件一件の分娩を介助する度に出来るようになることが一つずつ増えるよう前を向いて自信に繋げていきましょう。

 

では次は夜勤についてご紹介します。
助産師看護師の夜勤業務について

 

 

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